パリへ行った妻と娘 / 近藤紘一

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近藤さんのお嬢様はフランス人のボーイフレンドに見初められて
ほとんど家族同様なおつきあいを続けている。
(このあたりとてもうらやましい流れ)

日本のフランス系学校にて次はどうするか思い悩んだあげく、
10代最初にベトナムを出てきたお嬢様はベトナム語も、
今暮らしている日本語も母国語と呼べるほどのスキルがない。
であれば、今のフランス語を極めるべしと
なぜかお嬢様だけパリの学校へひとり転校する。
そこでボーイフレンドのおうちにお世話になる。

娘をボーイフレンドのお母さまに取られないか少しやきもちを焼きながら、
何度かバンコクからパリへ様子を見に行く奥様。
なぜかパリにアパートメントも買ってしまう!

ベトナム人がフランス人へお嫁に入るって、当時はきっとすごい事だったのでは。
そしてベトナムでは女性が強いので、一家を支えていた奥様が今はだんなさんの稼ぎで暮らしている。
自分も何か仕事でも家でも自分のものがあればいいだけれどな~と思っている、
さらに駐在員の近藤さんについていって、なんとなく根っこがはられていない・・・
そのあたりの奥様の自己の葛藤と、さらなる行動力に感動しながら読んだ。

前作に続き、お嬢様との手紙のやりとりが多く
あまりにお嬢様が迷っている内容のため、読んでいるこちらが涙してしまう。
LINEとかでもここまで親と子どもと向き合えるだろうか。

一度でいいから、近藤さんにお会いしたかった。
沢木さんを通じて近藤さんに著作にめぐりあったけれど、
今はすっかり近藤さんファンです。








by readymade_ayu | 2016-09-05 12:10 | Books | Comments(0)