南京大虐殺のまぼろし / 鈴木明

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沢木耕太郎さんが有名な本を書く事になる旅に出る前に
主に書いていたのがこの鈴木明さんが上長を務める
東京放送(TBS)が発行していた「調査情報」編集室。

有名な旅の本は何度も読み返しているくらい好きですけれど、
まだ無名のころに書き始めたノンフィクションが大好きです。
(高齢者の孤独死、地方から上京し川崎の工場で働く若者・・・)
沢木さんのお人柄や求心力はもちろんの事、
取材する能力と言うのでしょうか、しつこいくらい取材されているところが好き。
それは今までもそうだと思う。

今回、鈴木明さんのこの本を読んで、「ああ、上長の方々も
こんなに取材して調べていたんだなぁ」と感じた。

いわゆる南京大虐殺は本当だったのかどうか、
新聞がねつ造していたのではいか・・・。
特に「百人斬り」と言う日中戦争中に帝国陸軍将校ふたりが
日本刀でどちらが早く100人(中国人を)斬るか競争したという
当時は武勇伝として新聞をにぎわせていた事についてひとつの焦点を合わせている。

百人斬りも大虐殺も女性が読んだら目をそらしたくなるシーンがあるので
女性が読むのはあまりおすすめしません。
でも今の新聞の報道のあり方などに疑問をいだいている方は読んでみてほしいです。

沢木耕太郎さんが直接的ではないが潜在的に
外国へ行ってみようと影響を受けた小田実さん(「何でも見てやろう」著者)が
この本について百人斬りが無かった事を南京大虐殺が無かった事にしているのは
少し大ざっぱ過ぎると言う趣旨のコメントをされている事も興味深い。







by readymade_ayu | 2016-09-05 12:15 | Books | Comments(0)