カテゴリ:Books( 50 )

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坂本龍一のドキュメンタリー映画「Ryuichi Sakamoto: CODA」を観て様々な感情を持った。
映画の内容を書くのは控えているので記事には書かないけれども、
とても印象に残る過去のフィルムにこのオッペンハイマーが出てくる。
古代インドの聖典『バガヴァッド・ギーター』より引用した有名なセリフ、
「我は死なり、世界の破壊者なり」と話すところだ。
こわくて夢に出てくるほどだった。

たしかにヒロシマを壊滅させた男だろう。
ただ、オッペンハイマーはアメリカ政府に雇われて締め切りまでに実験成功へ持って行った物理学者で、
ほんとうに「壊滅させた」のはアメリカだった。

後半はドイツのスパイ役だったと疑われた裁判の詳細、
原子力委員会からの公職追放と、栄光に反する挫折が描かれている。

非常に言葉に迷う本だった。
(おもしろい、だと違う、興味深い、だとそれも違う、けれどドキドキして読みふけった)

「自分の発見を世界がどう利用するかを恐れて進歩を止めることは科学者にはできない」
これはすべての何かを追求している人にもあてはまることだと思う。







by readymade_ayu | 2017-12-09 21:00 | Books | Comments(0)

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私は楽器がまったくできません。
ピアノに関しては赤いバイエルで挫折しました。苦い過去です。
あの時の母親のガックリ、でも私を責めなかったことを思い出すと、
「おかあさ~~~ん」と言って走り出したくなります。

そんな私が最近グールドのファンになってピアノに興味が出てきました。
ピアノをやらなくても健康に生きるために知っておきたい、知ってよかった身体のことが書いてあって勉強になります。

椅子の高さが合っていないと体がおかしくなります、と言う内容のところ、
ちょっと天を仰いでしまいました。グールドよ・・・。







by readymade_ayu | 2017-12-09 20:00 | Books | Comments(0)

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小山卓治さんがザ・モップスの「朝まで待てない」をカバーされている。

阿久悠さんの没後10年・作詞家50年・生誕80年というメモリアルイヤーを記念した
レコード会社7社(ビクター、ユニバーサル、ソニー、コロムビア、テイチク、ポニーキャニオン、徳間ジャパン)による、
既存音源:オリジナル&カバー+新曲(未発表歌詞)コンピレーション・アルバムのソニー盤に、
その小山卓治さんの歌う「朝まで待てない」が収録された。

まず、「朝まで待てない」がカバーとは知らなかった・・・。私としたことが。
その思いをすべてバネにして阿久悠さんを掘り下げてみようと思って手にした本です。
偉業のすべてのデータが掲載されています。

昭和というのは職業としての作詞家と作曲家と編曲家が成り立っていたのだな~。
レコードジャケットも素晴らしいものばかりだな~。
あの曲もあの曲もぜんぶ阿久悠さんだったんだ~。
・・・と、昭和オタクにはたまらない本でした。

少し残念なのは歌詞が掲載されていないことです。これは著作権の関係でむつかしいのでしょう。
でも知っている歌はだいたいサビが歌えちゃうのだけれどね。


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ワンフレーズ選ぶとしたら、やはりこれでしょうか。
言ってみたい。
「地球の男にあきたところよ」


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他に全く知らなかったロミ山田さん、伊藤アイ子さんのジャケットがとても印象に残りました。
ようつべで調べてみようと思います。







by readymade_ayu | 2017-12-09 19:00 | Books | Comments(0)

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「ロスト」も「シティ」も「レディオ」も少しでもビートニク系文学を漁ったことがある方なら
ピピっと反応してしまう単語ですね。

架空の国(でもすぐそこでニュースになっているような)が舞台で、内戦後に行方不明者を探す人気ラジオ番組のパーソナリティーと、
ラジオ局へ訪ねてきた少年の物語。ふたりが探す人は見つかるのだろうか、そしていろいろな疑問が解き明かされ最後には・・・。

絶版のため某サイトでは高値がついていますが、本屋さんを探せば通常の値段で見つかると思います。
(某サイトの法外なお値段では買わないでほしい)
「ロスト」と「シティ」と「レディオ」の精神で・・・。







by readymade_ayu | 2017-12-02 10:00 | Books | Comments(0)

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この絵、とてもなつかしくないですか?
息子に読んであげようと思って手に取りました。大好きな本だったと記憶しているのだけれど
内容をまったく覚えていないく、今回ドキドキしながらページをめくりました。

そのへんの冒険小説や推理小説もかなわないようなハラハラ、
ラストとラストにつながる伏線は、ミニシアター系映画のような「ああ、そういうことか!」とひざをたたいてしまうエピソード。

今となってはレトロ感満載の雰囲気もすてきです。
宝物のような本だと思います。






by readymade_ayu | 2017-12-02 09:00 | Books | Comments(0)

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「こなものがっこう」佐野元春が聞いたらおこられそうな感じですけれども
この絵本は小麦粉、その小さな粒ちゃんたちが将来立派な小麦粉になるため学校へ通うお話です。

私はホットケーキになりたい、僕はたこ焼き・・・といろいろ小麦粉ちゃんたちの夢はまさにふくらみます。
が、無事に卒業した小麦粉ちゃんたちを待ち受けていたものは・・・。

グルテンフリーが流行っている世界に一石、いや一粒を投入する絵本です。
実は佐野元春に影響されて私も今、なんちゃってグルテンフリーをやっているのです。
こんなにがんばっている小麦粉ちゃんたちを食べてあげなくっちゃと思いました。

全国の読み聞かせボランティアされているお母さん方におすすめです。
きっと教室中ウケると思われます。私も次回読んであげようと思います。







by readymade_ayu | 2017-12-02 08:00 | Books | Comments(0)

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大好きな竹下文子さん(黒ねこサンゴロウ、ドルフィンエクスプレスシリーズ、おてつだいねこシリーズなど)が翻訳されたというので
購入してみた子ども向けヨガの本。

ヨガというとヨガマットに素敵な色あいのウェアも用意して、ちょっと待って、ヨガスタジオに通う前に
少しダイエットしてから行かなくちゃ??と、世の女性なら誰しもあれこれ考えてしまいますが、
子どもたちはふだんの生活から動物の動きやヨガの動きもごっちゃまぜで
のびのび暮らしているんだよね~、と思う絵本でした。かなわないな。

載っているポージングをまじめにやってみてブルブル筋肉が震えている私です。
小さなお子さんのいらっしゃる方におすすめです。




by readymade_ayu | 2017-12-02 07:00 | Books | Comments(0)

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今年の課題図書なので息子より先に読んでみました。

耳の聞こえないウィリアムは父親の賛成を得られず、手に職で靴職人になるのですが
好きなことはあきらめなければきっとかなう、そう確信する展開。
ウィリアムはひょんなところからメジャーリーグの野球選手になるのです。

今では当たり前になった審判の「ストライク」「ボール」「セーフ」というジェスチャーは
1880年当時、まだ審判の声がけだけだった。
ウィリアムは母親とのふだんのコミュニケーション手段を活かして、
ジェスチャーを考案して審判へお願いする。
それは大スクリーンも電光掲示板もテレビ中継もない球場の観客にも歓迎されて熱狂で迎えられる。

私が驚いたのは、当時は大スクリーンも電光掲示板もなくって
テレビ中継もなくって、野球が観たい人はスタジアムに通って豆つぶみたいな選手を見ていたんだってことです。
そうか、昔の人たちのほうが想像力があったんだな。







by readymade_ayu | 2017-09-29 17:00 | Books | Comments(0)

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先日、いきなりグレン・グールドに恋をした。
グールドと言えばバッハなのだろうけれど、
何の気なしにグールドのベートーヴェン「悲愴」第2楽章を聴いたら、
涙がぽろぽろ止まらなくなってしまったのだ。
それからグールドは私のアイドルになった。

オープニングは、
グールドの死後、愛用していた木製小型椅子とグールドの薬、書簡、服飾品、電話帳からピザのメニューまで
弁護士はオタワの国立図書館へ寄贈した。
さらに国立図書館はグールドの愛していたスタインウェイのピアノCD318もグールド財団から買い入れる(素晴らしい決断)

グールドの生い立ち、
グールドの要求に応えた調律師ヴァーン・エドクィストの生い立ち、
そしてピアノメーカー スタインウェイの輝かしい歴史と功績、
この3つが織り重なり、物語はグールドの伝記として綴られていきます。

このあたりは沢木耕太郎の手法が好きな私がすっぽりはまったところです。
著者のケイティ・ハフナーはもともとコンピューターと科学技術分野のライターで、
音楽の専門ではないと言うのにはすぐ納得した。

最後の再録音「ゴルトベルク変奏曲」はスタインウェイではなくヤマハだったというラスト部分はほんとうにびっくり。
エピローグもとても素敵なので、グールドファンでなくとも読んでみてください。

途中のスタインウェイについて、第二次世界大戦中はスタインウェイも軍需生産に巻き込まれ、
ピアノ職人たちは兵員を目的地まで運ぶグライダー、その後はかなりの需要があった「棺桶」を作るくだりが
これまたびっくりした。ピアノのために貯蔵されていたウォルナットやマホガニー材木は棺桶になってしまうのだった。
何よりこういった軍需生産は日本だけでなくアメリカでも行われていたのだ。









by readymade_ayu | 2017-09-29 16:00 | Books | Comments(0)

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こちらもN潟の巨匠から息子へいただいた本。

女の子と、その子が想像で作り上げた見えないお友達との物語。
ある日、女の子が事故に遭って(遭わされて)ふたりは離れ離れになってしまう。
子どもたちの想像力を盗む嫌な男も現れて物語はホラーにも似たドキドキ感を持っていく・・・。

こういった「見えないお友達」のような精神的な世界って日本人が得意とするテーマなのに
イギリス人が書いているところがびっくりした。

実は私は今でも「見えないお友達」がいます。
だから人ごととは思えませんでした。






by readymade_ayu | 2017-09-29 15:00 | Books | Comments(0)