レモンの図書室 / ジョー コットリル (著), 杉田 七重 (翻訳)

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いわゆる児童書、ティーンズ向け小説の分野です。けれども大人も手に取ってほしい。

父親とふたり家族の主人公カリプソは本を読むのが好き。本を読むことがアイデンティティを保っているみたい。
特になかのよい友達も作らずにいたカリプソはある日、やはり本がすきなメイと友達になる。
同時進行でカリプソのおとうさんが抱えている気持ち、そこから派生する様々なことが浮き彫りになってくる。

おとうさんとの関係については、読み始めに少し心配した虐待などはなく、ただ無視の段階の初期症状がある。
編集者という職業上、家にいても食事は作らず家の掃除もしない。カリプソの服が足りないのも男親だからか気づかない。
でも、いいおとうさんになろうと努力してくれる・・・続かない。
メイとなかよくなればなるほど、メイの家族が絵に描いたような家族だからか、より一層内面は孤独を感じ、無理に明るくふるまう主人公。
でも最後は・・・。

メイとの関係については、やはり人は人に影響をされるし、それが一番の動力ではないかと感じた。

ストーリーに出てくるカリプソとメイが読んだ本についてメモを取っていたら、
巻末にはちゃんと出てきた本が紹介されていました。





by readymade_ayu | 2018-04-28 19:00 | Books | Comments(0)